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私が古民家にたどり着くまで

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古民家と出会う前の話

都市から田舎へ、暮らしの転機

もともとは政令指定都市に住んでいた。

街は便利で選択肢も多かったけど、あまり落ち着かない感じもあったんです。

渋滞はあるし市役所は混んでるしどこ行っても人は多いし今考えたら自然もあまりない。

そんな中で、あるきっかけがあって田舎に引っ越すことになった。

この時点では、古民家に住みたいなんて考えていなかった。

そろそろ子どもも欲しいと考えていたし、それは同時にマイホームのことも気になってくる時期でもあり。

海外への憧れと、日本への想いの変化

私自身、もともと漠然と海外に憧れを持っていたんですね。

理由ははっきりしないけど、サッカーが好きで海外サッカーをよく観ていた影響はあったんじゃないかなぁ。

だからこそ、仕事も“手に職をつける系”の職種を選んだし、そのスキルを使って海外で働いてみたいという気持ちもあった。

就職した後も、実際に海外のことを調べたり、思い切って海外旅行に行ってみたり。

そうしていると、「また行きたい」と思う反面日本の素晴らしさについても理解していった。

なんでこんなに居心地がいいんだろう。日本ってやっぱり特別かも。

そこから、日本の伝統的なものにも少しずつ目が向くようになった。

古くから続いてきた文化や工芸、手仕事の世界。職人と呼ばれる世界。

さらに、日本の製品やものづくりの姿勢、精度や信頼性といった部分にも強く魅力を感じるようになった。

そういう価値観で家のことを考えるようになると、自然と「伝統的な日本の家」が気になってくる。

新築や建売じゃない、昔ながらの作りを持った家。

その流れの中で、「古民家」という選択肢が浮かび上がってきたのは、今考えると自然なことですね。

古民家のことを知るほど、惹かれていった

昔の暮らしが見える強い家

古民家のことを調べるようになって、だんだん昔の人たちの生活が想像できるようになった。

土間で野菜を洗う、寒い日には囲炉裏を囲んで家族が集まる、縁側に腰掛けて食べる。

そういう風景が自然と頭に浮かんできて、「ああ、こういう暮らしっていいな」と思うようになったんです。

当時はまだ、実際の古民家を見に行ったわけでもなかったし、資料を読み込んでいたわけでもない。

それでも、写真や記事を通して、少しずつ“日本の原風景”みたいなものが感じ取れるようになっていった。

構造のことを知れば知るほど、単純に「家としてもすごいな」と思った。

今の住宅ではまず使われないような太さの梁や柱、しっかり乾燥させた自然木。

何十年、何百年も持ちこたえてきたこと自体がすごいし、素材の選び方や技術の蓄積に驚かされることも多かった。

住宅性能って、見た目や最新設備だけじゃないんだなって感じた。

「昔は良かった。今の若いのは」みたいな昭和おじさんのつもりではないけど、古い=弱いってわけではないんだなと。

妄想の中では、もう住んでた

当時は物件を探していたというより、古民家そのものにのめり込んでいた気がする。

広い庭で子どもたちが走り回っている姿、軒先に腰かけている家族の気配。

そんな暮らしが、まだ何も決まっていないのに頭の中ではすでに出来上がっていた。

この時点では「古民家を選ぶことに対する迷い」はほとんどなかったと思う。

それよりも、まだ知らない古民家のことをもっと知りたい、そんな気持ちのほうがずっと大きかった。

あとから気づいた、自分の中の流れ

こうして改めて書きながら振り返ってみると、「そういえば、こんなこと考えてたな」とか「ここでスイッチが入ったのかもしれない」と思い出したことも多かった。

当時は流れの中で動いていたから、ひとつひとつを意識していたわけじゃない。

かっこよくブログ風で言うと、海外への憧れも、日本の良さへの気づきも、古民家に出会うまでの伏線だったのかもしれない。

家探しをしていただけのはずが、気づけば古民家という存在にのめり込んでいて。

“古くて手間のかかる家”というより、“暮らしの背景が詰まった場所”に惹かれていた気がする。

私自身、行動に意味を求めるめんどくさいタイプで、「理由は言わないけどとりあえずやれ」みたいなことが大嫌い。だからこそ、古民家に対してちゃんと歴史があって積み重ねがあってという部分にひかれたのか。

数年前のことだからはっきりとは言えないけど。

今、実際に古民家のリノベーションが終わって暮らし始めているけど、古民家で暮らしているのは、そういう積み重ねの延長にあったんだと思う。

思い返せば、この頃にはもう「古民家以外考えられないな」と思ってたんだと思う。

次回からは、実際に物件を探し始めた頃の話。どんなふうに探したのか、どんな家を見たのか、リアルな部分も少しずつ描いていければと思います。

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